2017年12月17日日曜日

【第39回】ロシアの伝統的なお菓子 ハルヴァ

今日は「ハルヴァ」というロシアのお菓子をお茶うけとしていただきました。ハルヴァは、ヒマワリの種の粉に砂糖や油脂などを混ぜて突き固めたロシアの伝統的なお菓子で、四角い煉瓦のような形をしています。色合いはグレーっぽい感じで、お世辞にも美味しそうな見た目とは言えません。しかし、味はなかなかの美味です。

例えて言うと、きなこに砂糖をまぶしたような味で、和菓子を思わせる素朴な風味があります。それだけに、緑茶との相性は抜群です。私はハルヴァを食べる時は日本から持参した緑茶を濃い目に入れて一緒に頂きます。

ロシアでもハルヴァ好きは多いようで、私の同僚のD君も「一番好きなお菓子は子供の頃からハルヴァだ」と言っています。ただし、ハルヴァは粉状の甘いお菓子なので、食べるときに歯の隙間に入り込み虫歯の原因になりやすく、ロシアでは子供には与えないという家庭も多いようです。

このハルヴァ、ロシア以外にもユーラシア大陸の広い範囲で食べられています。ロシアのハルヴァはヒマワリの種から作られますが、他の国ではゴマやその他の穀物から作られる場合もあるようです。

昔ながらのハルヴァは、食べやすさの点ではあまり優れた食品ではありません。通常、ナイフで薄く切って食べるのですが、切る時にどうしてもボロボロに壊れてしまいます。しかし、最近は、チョコレートのコーティングを施してバー状に加工されてハルヴァなども出回っており、食べやすさが改善されています。今日食べたハルヴァはバータイプのものでした。

ハルヴァには旬があり、その年に新しく収穫されたヒマワリの種が市場に出回る初秋から晩秋のものが一番美味しいとされています。みなさんも、もしロシアに来られる機会があったら、ロシアのハルヴァを是非味わってみて下さい。

チョココーティンぐされたハルヴァ

チョココーティングされたもハルヴァのパッケージ